都島区の耳鼻咽喉科の専門医、医療法人とおやま耳鼻咽喉科です。

アレルギーについて

アレルギー性鼻炎・花粉症の主要症状である鼻づまり・くしゃみ・鼻水は、鼻腔内の「下鼻甲介」という部分に、ハウスダスト（家中のホコリ・ダニ他）花粉が接触することにより、神経を刺激し、くしゃみ、かゆみをおこします。そして、鼻液腺の刺激による粘液の分泌増量で鼻水を出します。さらに血管に作用して、水分が血管からもれ出た結果、粘膜が腫れるために鼻づまりを起こします。くしゃみ、鼻水により花粉などを洗い流し、鼻づまりによって、それ以上体内に入ることを拒絶する一種の防御反応なのですが、それが困りものなのです。他に目の症状としては、かゆみ・充血・なみだ・眼やになどがあります。

アレルギー治療方法

原因（抗原）が明らかなアレルギー性鼻炎では、抗原を避けることと、抗原を長期にわたって皮下注射していく減感作療法が主体となります。抗アレルギー剤、抗ヒスタミン剤などの投薬も症状の抑制に有効です。手術としては、下鼻甲介への電気メスによる電気凝固・下鼻甲介粘膜切除・化学剤手術・炭酸ガスレーザーによる下鼻甲介へのレーザー照射などがあります。
当院では、外来に炭酸ガスレーザー手術装置を導入し、最新のレーザー治療を開始しました。詳しくは、お問い合わせ下さい。

炭酸ガスレーザー手術について

炭酸ガスレーザー手術は、アレルギーをおこしている「下鼻甲介」の粘膜にレーザー照射を実施することにより、アレルギー反応を起こりにくくし、鼻づまり・くしゃみ・鼻みずを軽快させる方法です。
手術は外来通院で可能です。手術方法は、まず表面麻酔を行います。鼻腔内に真綿、ガーゼなどを15分〜30分間挿入するだけです。手術は原則として、一回片側だけ行います。（手術後、一時的に鼻づまりが起こることがあるので、両側を同時に行うと鼻づまりで困るという可能性もあるからです。）手術時間は約5〜10分で簡単に終わります。

いびき、睡眠時無呼吸症の治療について

いびきの患者さんの中には、睡眠時無呼吸症の方が多く含まれています。睡眠時無呼吸症候群の方は、睡眠中にたびたび呼吸が停止するため心臓に負担がかかり高血圧症を合併したり、昼間眠くなって仕事の能率が落ちたり、いねむり運転をして交通事故をおこすなどの危険性が指摘されています。
いびきの原因の多くは上気道と呼ばれる部位にあります。手術によってよくなるかどうかは診察してみない事には何とも言えませんが、適応がある場合には手術をします。以前はレーザーを使用していましたが今はレーザーよりも術後の痛みの少ない超音波振動する特殊なブレードを用いて施術します。

各種治療について

所属している日本耳鼻咽喉科学会でも各種治療に関して案内をしています。
http://www.jibika.or.jp/citizens/index.html/

FAQ　よくあるお問い合わせ

花粉症の治療時期はいつから始めれば良いですか？

内服投与の場合飛散開始予想のだいたい一カ月前からの服用をおすすめします。
炭酸ガスレーザーの場合は二週間前に終了するようにおこなうことをおすすめします。

炭酸ガスレーザー手術の術中・術後はいたくありませんか？

炭酸ガスレーザーの特徴として、レーザーは他の手術方法と比べて組織侵襲が下鼻甲介の浅い層（0．05mm）に限定されるので、術中、術後の出血・痛みはほとんどありません。術後の処置も原則として投薬、タンポン挿入は行いません。（なお、一時的に術後鼻づまりが起こることがありますが、しばらくすれば回復しますのでご安心ください。）手術効果は鼻づまり・くしゃみ・鼻水のいずれの症状も長期にわたって軽快することが期待できます。

炭酸ガスレーザー手術はこどもでも出来ますか？

炭酸ガスレーザーは他の手術方法と比べて、組織への障害が少なく、出血・浮腫（むくみ）が少ないため疼痛が軽減されます。子どもは鼻が小さいため切除手術は難しく、それに幼いと協力を得られない場合もあります。そうした子どもへの手術としては、出血と痛みが少なく、短時間で済み、外来通院で可能なレーザー治療は安全で有効です。治療効果の長期成績も良好ですので、一度ご相談下さい。

炭酸ガスレーザー手術の費用はどれくらいかかりますか？

96年より、一部の病院で実施されていた高度先進医療の保険導入が決まり高度先進医療のひとつであるレーザー治療が、一般的に受けられるようになりました。
レーザー手術の費用は、3割負担の方で　2,700円程度です。※お薬代などを入れても4,000円程です。

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